兵馬俑労務者墓にヨーロッパ人の遺骨 DNA鑑定で明らかに

6月 28, 2006

(中国通信=東京)西安28日発新華社電よると、中国西安の始皇帝陵兵馬俑坑に副葬された労務者の中に、ヨーロッパ人と思われる者が含まれていることが明らかになった。

これについて、中国の考古学専門家は28日「最近行われたDNA鑑定で、始皇帝陵兵馬俑坑には、2200年前の『ユーラシア西部の特徴』を備えた人類の遺骨が埋葬されていることが判明した。死者は生前始皇帝陵の」建設に従事した労務者である」と述べた。

始皇帝陵考古チーム隊長の段清波陝西省考古学研究所研究員は「これは『西洋人労務者』が2200年前にすでに中国の中心部に来ていたことを示す最初の発見だ」と述べた。

王建新西北大学考古学科主任は「中国中央部に『西洋人労務者』がいた事実は、ピラミッドの建設に従事した者の中に東洋人がいたことと同様、東西文化交流史上における重大な意義を持つ出来事である」と述べた。

専門家は兵馬俑坑側の「労務者墓」の中の50人の労務者の遺骨について個別にDNA鑑定を行った。

これについて、復旦大学現代人類学研究センターの徐智博士は「50人の労務者の遺骨はランダムに採取されたもので、人骨サンプルの部位は主として手足の骨の残骸である」と説明した。

徐智博士はさらに「サンプルは予備処理を行った後、シリカゲル吸収法を用いてDNAを採取し、最終的に15タイプの固体が得られた」と述べた。

専門家は古代のDNAを確認した上で、一部の現代人のミトコンドリアDNAの数値と比較し、サンプルの1倍体の所属先を初歩的に確定するための検討をすすめるうち、それぞれの固体が「ユーラシア西部の特徴」を備えた、かなり典型的なユーラシア西部のT型人類の固体であることを発見した。

徐智氏は「ユーラシア西部のT型人類の固体は世界で10例が存在し、いずれもゾロアスター教を信ずるパルシー人、ペルシャ人、クルド人などである」と話した。

徐智氏はまた次のように指摘した。「ユーラシア西部の特徴」を備えた遺骨の発見は、漢代のシルクロードが盛んになる以前から東アジアの人々とユーラシア西部の人々との間にかなり頻繁な行き来があり、ある程度の遺伝子交流さえあったことを示すものだ。

さらに「われわれはこの結果が、他の実験室での研究でさらに証明されることを期待している」と述べた。

復旦大学現代人類学研究センターの譚婧澤助教授は「人種学上から言えば、ユーラシア西部の人はヨーロッパ人である」と述べた。

譚助教授は「秦始皇帝が即位するまで、東西の人的交流はきわめて少なかったが、小規模な人的交流はきわめて正常なことである」と述べた。

さらに「この『西洋人労務者』は捕らえられたものである可能性が高い。彼の遺伝子にはユーラシア西部のものが含まれているが、1代目である可能性は低い。しかし何代目であるかは目下のところまだ明らかではない」と語った。

「労務者墓」は兵馬俑博物館正門の約500メートル前にあり、陝西省考古研究所秦始皇帝陵考古チームが2003年初頭に、始皇帝陵の瓦を焼いた窯跡を整理していた時に発見したもの。

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