中国で南京大虐殺犠牲者追悼式 習近平主席が重要演説

12月 13, 2014

 (中国通信=東京)南京13日発新華社電によると、中国共産党中央委員会、全国人民代表大会(全人代)常務委員会、国務院、中国人民政治協商会議(政協)全国委員会、中央軍事委員会は同日午前、南京大虐殺犠牲者国家追悼式を厳かに執り行った。共産党中央総書記・国家主席・中央軍事委主席の習近平氏が式典に出席して重要な演説を行った。習主席は次のように強調した。古来、平和は人類の最も恒久的な悲願である。平和は日光のように温かく、雨露のように潤す。日光と雨露があってはじめて、万物はすくすくと成長できる。平和と安定があってはじめて、人類は自分の夢をよりよく実現できる。歴史が教えているように、平和はかちとる必要があり、平和は守る必要がある。だれもが平和を大切にし、平和を守ってこそ、そしてだれもが戦争の痛ましい教訓を汲み取ってこそ、平和には希望がある。
 張徳江党中央政治局常務委員・全人代常務委委員長が式典を主宰した。
 中国を侵略した日本軍は、1937年12月13日南京に侵攻し、40余日に及ぶ非人間的な大虐殺を実施し、30万の命を奪い、人類文明史上に最も暗い一ページを残した。今年2月27日、第12期全人代常務委第7回会議は決定を採択し、立法形式で、12月13日を南京大虐殺犠牲者国家追悼日とした。
 追悼式は侵華日軍南京大虐殺殉難同胞記念館で行われた。記念館の集会広場は荘厳厳粛に設えられていた。現場に半旗が掲げられた。広場西側の巨大な「殉難壁」では、「南京大虐殺犠牲者国家追悼式典」の白い大きな14文字がグレーの地色に映えていた。各界の代表1万人が胸に白い花をつけて、静かに並んでいた。
 9時56分、習近平氏ら党と国家の指導者が会場に入り、大衆の方陣の前に立った。18人の中国人民解放軍3軍儀仗兵が整列して追悼台の両側に進み、銃をもって立った。
 10時ちょうど、追悼式が始まった。軍楽隊が「義勇軍行進曲」(国歌)を奏し、全員が中華人民共和国国歌を斉唱した。力強い歌声が空に響きわたった。国歌斉唱の後全員が南京大虐殺犠牲者に黙祷を捧げた。式典会場に防空警報が鳴りひびいた。同じ時間に、南京全市でサイレンが轟き、自動車、列車、船舶が一斉に汽笛を鳴らした。
 黙祷は1分間続いた。軍楽隊が荘重な「鎮魂曲」を奏し、16人の儀礼兵が八つの大きな花輪を担いで、追悼台に向かい、花輪を「殉難壁」の前に置いた。南京市の77人の青少年が感情を込めて「平和宣言」を読み上げた。
 続いて、習近平氏が南京大虐殺生存者代表の夏淑琴さん(85)、1人の少年先鋒隊員と一緒に追悼台に進み、国家追悼鼎の除幕を行った。
 昔は鼎に出来事を記したが、今は鼎を鋳て歴史を忘れないようにする。高さ1・65メートル、重さ2014キロのこの三足円形銅鼎は、侵華日軍南京大虐殺殉難同胞記念館集会広場に永久に設置される。「国行公祭、法立曲章、鋳茲宝鼎、祀我国殤」、160文字の銘文は南京大虐殺の史実と国家追悼日の設置について記している。
 習近平主席は演説で次のように述べた。本日、われわれはここで南京大虐殺犠牲者国家追悼式を厳かに執り行い、南京大虐殺の罪のない犠牲者をしのび、日本侵略者に殺戮されたすべての同胞をしのび、中国人民の抗日戦争の勝利のため命を捧げた革命の先烈と民族の英雄をしのんでいる。そして平和的な発展の道を揺るぎなく歩む中国人民の崇高な願いを表し、歴史を銘記し、過去を忘れず、平和を大切にし、未来を切り開くという中国人民の確固たる立場を示している。
 習主席は次のように指摘した。日本侵略者が起こした南京大虐殺事件は世界を驚かせ、すべての良識ある人々を驚かせた。第二次世界大戦の勝利後、極東国際軍事法廷と中国の戦犯軍事法廷はともに、南京大虐殺事件について調査を行って、法律的に事件の性格を決め、結論を出した。両手を中国人民の血で染めた多くの日本人戦犯が法律と正義による審判と厳罰を受けて、永遠に歴史のさらし台にさらされた。歴史は時代の変遷によって変わることはなく、事実も狡猾な言い逃れによって消えることはない。
 習主席は次のように強調した。われわれが南京大虐殺犠牲者のために追悼式を行うのは、すべての善良な人々の平和へのあこがれと平和を守る気持ちを呼び起こすためであって、恨みを続けるためではない。中日両国人民は代々友好を続け、歴史を鑑とし未来に向かい、共に人類の平和に貢献すべきである。歴史を忘れることは裏切りを意味し、罪の責任を否定することは再び罪を犯すことを意味している。侵略戦争の歴史を顧みないすべての態度、侵略戦争の性質を美化するすべての発言は、何回言ったとしても、どんなにもっともらしく言ったとしても、すべて人類の平和と正義を害するものである。これらの誤った言動に、平和と正義を愛する人々は大いに警戒し、断固反対しなければならない。
 習主席は次のように指摘した。ここで、南京大虐殺事件で不幸にも命を落とした同胞たち、日本の中国侵略戦争で不幸にも亡くなった同胞たち、近代以降、外国の侵略に抵抗反撃する中で英雄的最期をとげたすべての同胞たち、民族の独立、人民の解放と国家の富強、人民の幸福をめざす偉大な闘争のために勇敢に一身を捧げた同胞たちに報告して、安心していただきたい。今日の中国はすでに、人民の平和な暮らしを守る強固な能力をもつ偉大な国になっており、中華民族が諸外国に分割され、さんざん侮られた時代は過去のものになった。中国人民はいま意気軒昂として、中国の特色ある社会主義の道に沿って、「二つの百年」の奮闘目標実現(中国共産党創立百年までの小康社会完成と新中国成立百年までの近代化基本的実現)のため、中華民族の大いなる復興という中国の夢実現のために奮闘している。中華民族の前途はこの上なく光明に満ちている。
 習主席は次のように強調した。またここで、中国人民は国際社会に厳かに表明する。今日の中国は世界平和の断固たる提唱者と強力な守り手であり、中国人民は人類の平和と発展の崇高な事業を揺るぎなく守っていく。そして各国人民と本当に団結して、平和が永続し共に繁栄する世界を建設するため手を携えて努力したい。
 各界の代表6人が一緒に「平和の大鐘」をついた。3回の重く悠揚な鐘の音とともに、3000羽の平和のハトが羽ばたいた。30万犠牲者への深い追想と中華の夢を果たす雄々しい志を象徴している。
 追悼式の後、習近平氏ら党・国家の指導者と各界の代表は記念館展示ホールに入り、「人類の災難―侵華日軍南京大虐殺史実展」を見学した。習主席はつぶさに見て回り、南京防衛戦、日本軍の南京での大虐殺、日本人戦犯の裁判、南京大虐殺歴史の証人、前の事を忘れず後の戒めにするなどのコーナーでは、しばしば足を止め、状況を詳細につかんでいた。
 見学の終了にあたり、習近平、張徳江氏は記帳をした。続いて、習主席らは、式典に参列した南京大虐殺生存者代表、犠牲者の遺族代表と会見した。
この日の行事には馬凱、劉奇葆、許其亮、韓啓徳各氏も一緒に参加した。
 追悼式には抗日戦争に参加した老兵と長老の代表、中央党・政府・軍・大衆団体の関係部署と江蘇省・南京市・南京軍区の責任者、各民主党派中央・全国工商聯責任者と無党派の代表、香港マカオ台湾同胞代表、中国人民の抗日戦争の勝利に貢献した外国の友人や遺族の代表、第二次大戦中国戦区と日本ファシズムの侵略を受けたアジア諸国の中国駐在使節代表、南京大虐殺生存者と遺族の代表、江蘇省各界大衆の代表が参列した。中国、日本、韓国、米国、ロシアなどの国と地域の記者200人余りが会場で取材した。

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