歴史に「極めて残念」と思わせるな 新華社、菅長官の「慰安婦」像発言論評

10月 28, 2016

 (中国通信=東京)北京26日発新華社電は、上海師範大学の「慰安婦」像設置をめぐる菅長官の発言について、「歴史に『極めて残念』と思わせるな」と題する国際時評を配信した。内容次の通り。
 上海師範大学の中国「慰安婦」歴史博物館でこのほど、開館式が行われ、二つの新しい「慰安婦」像の落成式も行われた。だが、日本の菅義偉官房長官は、これを「極めて残念だ」とし、「過去の不幸な歴史に過度に焦点を当てのではなく」、「未来志向」でいくべきだと述べた。
 歴史博物館を設立して被害者を記念することは、情理に適っている。日本政府の代表である菅義偉氏がこのような発言をしたことこそ、本当に「残念」なことだ。
 もっと「残念」なのは「慰安婦」問題に対する日本政府の態度である。まさに政府が日本軍の第二次大戦中の犯罪行為への反省をいい加減に済ませ、「慰安婦」問題をなんとかごまかそうとしたため、日本社会とりわけ若い世代はこの間の歴史について正しい認識をもっていない。日本政府は、歴史を鑑とし、悲劇の再演を避けようとする中国の動きを「残念だ」としたが、まさに菅義偉氏と日本政府の歴史を無視する言動が歴史をして「残念だ」と思わしめたというのが事実である。
 「慰安婦」を強制連行した日本軍の反人道的犯罪行為は、被害者の心身に大きな傷跡を残した。日本政府はいま、かつて傷つけた国との「未来志向」を望んでいるが、このように癒えていない「傷」をもったままで、どうしてわだかまりなく未来を築くことができるだろうか。
 もっと理解できないのは、日本政府がしきりにいわゆる「価値観外交」を推し広めると言いながら、「慰安婦」連行の犯罪という明らかに基本的人権、国際正義、人類の良識にもとるやり方を覆い隠していることだ。一体、どのような「価値観」を伝えようというのか。
 歴史は時代の変遷によって変わることはなく、事実もひたすら回避することによって消えるものではない。一方で日本政府があれこれごまかしたが、一方で日本軍の第二次大戦中の暴挙は全世界で広く知られるようになった。いま、中国のほか、韓国、米国、カナダ、オーストラリアなどにも「慰安婦」記念像が設置されている。昨年、国連教育科学文化機関(UNESCO)は「南京大虐殺資料」を「世界記憶遺産」に加えた……
 もしも日本政府が被害国に過去を忘れてほしいのであれば、彼ら自身がまず歴史的犯罪行為をごまかすのをやめて、本当の懺悔の心をもって、過去の影を取り除くべきである。日本政府はいわゆる「残念」な気分に浸っているより、中国外務省報道官の声に耳を傾けたほうがよい。「日本の要人がベルリンに行ってドイツが建てた、虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑を見に行くよう希望する。それによって東京にも『慰安婦』銅像を建てられるなら、日本が歴史の重荷を下ろすのに役立ち、アジアの隣国の許しを得るのに役立つかもしれない」
 未来志向の前提は歴史の直視だ。そうしてこそ、未来の新しいページは本当に開かれる。

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