黄河の渇水、5年連続で未発生、下流の生態環境好転

1月 10, 2005

(中国通信=東京)鄭州10日発新華社電によると、中国が黄河の水量を統一的に調節するようになった1999年以降、黄河では5年連続で渇水がなく、悪化していた下流の生態環境が好転し始めている。

水源地の水量の減少と流域内の工農業の用水量の増加に伴い、黄河の水資源不足は一段と先鋭化した。72年から98年までの27年間をみると、21年は下流に渇水がみられた。下流の利津水文観測所では、97年の渇水期間が226日にも及び、渇水が河南省の開封付近でもみられ、渇水区間が704キロにも達した。黄河の渇水は河道の縮小、水生生物の減少、湿地の減少などを招いたばかりでなく、陸地造成機能の衰退を招き、海岸線の浸食が加速した。統計によると、76年から2000年までの間に浸食された黄河のデルタは284平方キロ近くに達した。

水量の統一調節により、黄河は渇水期でも「生態水量」を確保できるようになり、下流河川の生態系がある程度回復した。黄河水利委員会の調査によると、黄河の渇水で破壊された200平方キロ余りの河道湿地が回復した。また流域各地が河道湿地の保護に力を入れているため、黄河下流では河道湿地が確実に増えている。渇水がなくなったことで、魚類の産卵・成長期に必要な水が確保され、水生生物の多様性が回復した。80年代に姿を消した黄河コイチの群れが下流でみられるようになり、長年姿を消していた黄河タチウオも再び姿をみせるようになった。

渇水がなくなったことで河口地区の海に流入する水量が増え、黄河デルタの湿地面積が急速に減少していた傾向に歯止めがかかり、湿地生態系の完全性、湿地生物の多様性と安定性にプラスの影響をもたらしている。山東省の黄河デルタ国家自然保護区に生息する鳥類は渇水みられた当時の187種類から283種類に増えている。黄河デルタ第2の自然保護区、貝殻・湿地系統自然保護区では昨年、4年前の2倍近い459種類の珍しい野生動物が発見された。

年間を通じて黄河の水が海に流入するため、近海の赤潮発生率が減少し、近海の浮遊植物の成長条件と魚類の生存環境が改善され、近海の環境と生態系の回復に積極的な役割を果たしている。

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