雲南でのAPPによる「森林破壊」、国家林業局が調査中

1月 18, 2005

(中国通信=東京)北京18日発新華社電によると、インドネシア・シナルマス・グループ傘下企業のアジア・パルプ&ペーパー(APP)による雲南省での林業・パルプ・製紙一体化プロジェクトで「重大な森林破壊」があったと2カ月前、非難されたことについて、中国国家林業局の雷加富副局長は同日、北京での森林資源状況に関する記者会見で、現在、林業局が調査を進めていることを明らかにし、今後2カ月内に調査と処理の結果を発表すると述べた。今回のことについて政府関係者が公開の場で態度表明したのは初めて。

昨年11月16日、国際的環境保護機関が記者会見を開き、APPが中国・雲南省で進めている林業・パルプ・製紙一体化プロジェクトで「中国の環境を破壊した」と公開で非難した。

雷副局長は「国家林業局は大きな関心を寄せ、専門家と職員からなる調査チームを直ぐに雲南に派遣した。現在、調査を行っており、今後2カ月内に調査が終わる見込みで、記者会見を開いて最終的処理の結果を発表する。森林破壊が確認されれば、法律、法規に従い、責任者を厳しく処罰する」と述べた。

同時に「国家林業局は広範な投資家が原料林の拠点づくりや林業・パルプ・紙一体化事業など、中国の林産業に投資するのを歓迎し、奨励している。投資家の行為は法律、法規で許された範囲内で行われ、生態環境を破壊、犠牲にすることを代償にしてはならない」と述べた。

シナルマス・グループ傘下のAPPは世界最大の紙パルプ・製紙会社の一つで、1994年にシンガポールで登記した。現在、中国で全額出資あるいは過半出資のパルプ・製紙企業13社と20カ所余りの造林場を保有し、総資産が約55億�。

国際的環境保護機関によると、APPは02年から雲南省で約183万�の林業・パルプ・紙基地の建設を進め、荒れ山で造林することで原料供給問題を解決するとしているが、これらの土地のうち、造林に適しているのは約35万�で、計画面積の20%にすぎず、林地が約74万�で、42%を占めている。これは既存の林地で伐採を行い、成長が速い木を新たに植えてはじめてこの計画を達成できることを示している。この環境保護機関は現地調査でAPPの事業計画地での違法な伐採を確認したとしている。

APPのこの事業ではユーカリだけの大面積の栽培に専門家は不安を抱いている。ユーカリの大面積の導入、栽培は現地の生物多様性に影響を与える可能性があるという。雲南省は「植物王国」、「動物王国」と称され、世界で25カ所ある生物多様性中心地区の一つに位置している。

中国科学院の専門家は次のように指摘している。ユーカリは土地の肥力と水分を過度に吸収することから土地の退化、生産力の低下、地下水の水位低下などの問題を起こし、さらに栽培地の動植物の種類を減らすことになる。ユーカリは生態林、防護林に向かず、大規模な栽培に適さず、政策面での優遇や奨励をすべきでない。

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