中国のサイガ数、80頭余りに
7月 19, 2010
(中国通信=東京)蘭州18日発新華社電によると、甘粛絶滅危機動物研究センターが飼育する多くの絶滅危機動物の繁殖期がこのほど終わった。同センターが飼育するサイガは今年、26頭の子供を生み、センターのサイガ数が80頭余りに達した。
センター研究員の李岩氏は「飼育頭数を増やすのに、とても苦労した。サイガの飼育頭数は、この数年間、50頭前後にとどまっていた。今年誕生したサイガの生存率は100%で、順調に成長しており、今年12月までに子供を生めるまで成長するだろう」と説明した。
1987年に設立された甘粛絶滅危機動物研究センターは、テングリ砂漠の南縁、甘粛省の武威市にある。センターではサイガのほか、野生のラクダ、プルツワルスキーモウコノウマなど、多くの絶滅危機動物が飼育されており、中国でサイガを飼育している同センターだけ。
李岩氏は「サイガを中国で復活させることが、サイガを輸入して飼育している目的だ。しかし種群が少ないため、この目標を達成するには、長い過程が必要だ」と説明した。