内蒙古の考古研究者、史前人類の帽子「骨冠」を発見
9月 3, 2010
(中国通信=東京)フフホト31日発新華社電によると、内蒙古の考古研究者が、内蒙古自治区通遼市の南宝力皋吐古墓群遺跡で、4600年前の史前人類の帽子「骨冠」(骨角質冠飾)を発見した。専門家は、同じ時代の史前文化遺跡から骨冠が発見されるのは初めてのことだ、と語っている。
内蒙古文物考古研究所の吉平・研究員が、先ごろ開かれた南宝力皋吐考古シンポジウムで明らかにした。
南宝力皋吐遺跡は、大興安嶺の南麓草原とコルチン砂質地が交差するところにあり、これまでに4500年前の新石器時代の墓400基近くが発見され、1500点余りの土器、陶器、玉器、石器、骨角器、蚌器が出土している。考古発掘は、現在も続けられている。
吉平氏は、次のように説明した。出土したときに発見された骨冠は、遺骸の頭部にしっかりと巻きつけられ、帽子の形もはっきりとしていた。骨冠は、細長い大型動物のあばら骨、牙、角などをつなぎ合わせたもので、骨の両端には、紐を通してつなぎ合わせるための穴が開いていた。骨片は長いものと短いものがあり、角度も非常に理にかなっている。骨冠は、それぞれ15~16片の骨片でつくられていた。この骨冠に上に、毛皮や織物が被せられていた、と我々は考えている。
さらに次のように述べた。整理が終わっている400基余りの史前の古墓から、完全な形で残っていた四つの骨冠を発見した。骨冠が発見された墓のうちの三つは、墓群の中心部にあった。副葬品は非常に多く、陶器、石器、骨器、玉器などが出土した。骨冠は、墓主の頭部に被せられており、身分が高く、重要な地位にあった人物である可能性が高い。骨冠を被っていた人物は、仰向けになり、四肢を伸ばした形で埋葬されていた。骨格の保存状態は良く、墓主は栄養状態の良い成年だろう。
また次のように説明した。これらの骨冠は、これまでに中国で発見された新石器時代の装身具のなかで、唯一「冠」と呼べるものだ。仰韶文化遺跡や大ブン(江の工を文に)口文化遺跡など、同じ時代の史前文化遺跡から、同じようなものは発見されていない。地域の原始部族の狩猟生活や習慣と関係があるのだろう。捕獲した動物の骨、牙、角などを使って冠をつくれば、長期にわたって保存することができる。
南宝力皋吐古墓群遺跡からは、三つの大きなカラスガイからできた蚌殻冠も発見されている。
吉平氏は「骨冠と蚌殻冠の発見は、史前の装飾品を復元することに重要な手がかりを提供することになるだろう」と語った。

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