世界の稲作文明史を書き換える、中国浙江省の上山遺跡

1月 23, 2005

(中国通信=東京)杭州22日発新華社電によると、浙江省文物考古研究所と浙江浦江博物館はこのほど、▽浦江県にある上山遺跡は中国でこれまで発見されたものとしては最も年代の古い新石器時代遺跡の一つである▽それは世界の稲作文明の歴史を書き換えるとともに、まったく新しい人類初期の定住生活様式を示している—と発表した。

浙江省文物考古研究所は国家文物局の承認を受け、浙江浦江博物館と共同で、2001年と04年に上山遺跡の考古学発掘を行い、重要な発見をした。北京大学文博学院が新しい炭素14法で年代を測定したところ、上山遺跡から出土した炭素を含む大量の陶片は1万年前後の歴史があり、このことから中国でこれまで発見された中で年代の最も古い新石器時代遺跡の一つとされた。

同研究所研究員で、上山遺跡考古学チーム・リーダーの蒋楽平氏は、次のように話した。炭素を含む陶片の表面から、大量の籾殻跡が発見され、こね土にも大量の籾殻が混ざっていた。陶片からサンプルをとって植物ケイ酸体分析に行ったところ、多くの陶片に稲葉片の運動細胞に由来する扇形ケイ酸体が含まれていた。陶片中の籾殻の形状を観察した結果、粒の長さは野生稲より短いが、幅は野生稲より広く、人間によって選別された初期の栽培稲であることが分かった。

これまで発見された中で年代の最も古い稲作の遺物は長江中流と淮河上流一帯から出ているため、伝統的にはこれらの地帯が中国の稲作の起源とされていた。上山遺跡で1万年以上前の栽培稲の遺物が発見されたことで、長江下流の稲作の歴史が2000年遡るだけでなく、上山遺跡のある長江下流地区が世界の稲作農業の最も古い起源の一つであることも証明された。

上山の考古学発掘では、比較的多数の打製石器のほか、チョッパー、スクレーパー、尖状器、小石器や石核石器などが出土した。こうした打製石器を中心に、打製、磨製石器が併存している現象は、原始的な狩猟、採集と原始農業との複合的経済方式に対応するもので、上山遺跡に旧石器から新石器への移行という原始的特徴が強く残されていることを示している。

また上山遺跡は浙中盆地にあり、まわりは平坦で広々としている。中国でこれまで発見された1万年以上の初期新石器時代遺跡がたいてい洞穴や山地遺跡型であったのとはっきり違っており、これは人類初期の定住生活というまったく新しい選択の反映だという。

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