中国のトキ生息数1400羽前後に

10月 29, 2010

(中国通信=東京)西安28日発新華社電によると、この30年間の救助と保護で、「東洋の宝石」と呼ばれる貴重な鳥トキは、1981年に陝西省洋県で発見された時の7羽から1400羽前後にまで増え、うち野生が約700羽となっている。陝西省漢中トキ国家級自然保護区管理局が明らかにした。
 トキは世界的に有名な絶滅危惧種で、中国の国家一級保護動物に指定されている。以前は日本、中国、ロシア、朝鮮に生息していたが1930年代から40年代にかけて、生態環境が悪化した影響を受けて、生息数が激減し、50年代以降は各国ともトキのことが伝えられなくなり、絶滅したと一時考えられていた。81年、中国の鳥類学者が洋県で奇跡的に7羽の野生のトキを発見し、中国は世界で唯一、野生のトキが生息している国となり、世界の注目を集めた。
 「トキを保護するため県内全域で有機農業を進めるしかない」、共産党洋県委員会宣伝部の賈連友部長はこう述べ、次のように説明した。90年以降、洋県政府は相継いで関連文書を公布し、トキの活動区域内での化学肥料と農薬の使用、爆破による鉱山開発を明文化して禁止した。清明節や大みそかの墓参りでも、トキを驚かさないように、爆竹の使用を堅く禁じている。
 新華社記者が洋県の陝西トキ保護飼育センターを取材した際、100羽余りのトキがフェンスの中でのんびりとエサをついばんでいた。野外の自然の状態に近い野生化実験用大型ゲージでは、10数羽のトキが人工的に作られた池でドジョウや小魚を食べたり、草むらでエサを探したりしていた。センターの周りは山林や農地で、野生のトキがエサを探し、大空を羽ばたく姿がいつでも見られる。
 現在、洋県だけでトキの生息数は900羽に達し、同県を中心とした野生のトキの自然分布地域は漢中市が管轄する城固、漢台、西郷、南鄭、仏坪の6県(区)、3000平方キロの地域に及ぶ。これまでに日本の佐渡や韓国の慶尚南道などに93羽を贈り、10カ所のトキ人工飼育繁殖センターの開設を支援してきた。
 陝西トキ保護飼育センターの閻魯・副主任は次のように説明した。野生のトキの生息数と人工飼育数が年々増え、絶滅の危機は多少緩和したが、生息数の増加と活動範囲の拡大、さらに自然な移動・拡散の不安定性と活動の特異性などの原因により、保護の将来は楽観できない。今後どのようにして、より広い範囲で生息環境を守っていくかが、保護活動の重要な問題になる。

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