中日間の対立をどう解決するか 東京で東アジア共同体政策シンポ
11月 21, 2010
(中国通信=東京)東京17日発中国通信社電によると、国際アジア共同体学会、東アジア共同体議員連盟主催の「東アジア共同体政策シンポジウム」が同日午後、衆議院議員会館で開かれた。シンポジウムでは、いかにして現在の日中関係の行き詰まりを打開し、日中間の対立を取り除くかなどの問題が重点的に検討された。これには鳩山由紀夫前首相、海江田万里経済財政大臣および国会議員、専門家、学者が出席した。
シンポジウムは有名な在日中国人学者で、東京学芸大学特任教授林敏潔女史の司会で、午後4時に始まった。東アジア共同体議員連盟会長の鳩山由紀夫前首相が開幕のあいさつを述べた。鳩山氏は、議員会館の新しい国際会議室に初めて入ったことに触れ、中日関係もこれから新たな友好が発展するよう心から希望すると述べた。
早稲田大学の天児慧教授がシンポジウムで基調講演を行った。その後、高いレベルの学術的討論が行われた。専門家らは東中国海のガス田開発、中南海の戦略、アジア通貨の必要性、TPPおよび東アジア諸国間のEPA、FTAなどの問題について見解を述べた。シンポジウムでは後藤康浩日本経済新聞編集委員、金子秀俊毎日新聞編集委員、河合正弘アジア開発銀行研究所所長・東京大学教授のほか、鈴木宣弘東京大学教授ら日本の著名な専門家が発言した。
土肥隆一、藤井裕、牧山ひろえ氏らも参加した。斉藤つよし、山口壮氏は議員代表として見解を述べた。国際アジア共同体学会の進藤栄一代表が学会を代表して総括発言を行った。
シンポジウム終了後、代表らは交流懇談会に出席した。鳩山前首相が熱情あふれるあいさつを行い、長年共同体研究に熱意を燃やしている元国連大使・岩手大学学長の谷口誠氏、元早稲田大学学長・現国際アジア共同体学会特別顧問の西原春夫氏らが、出席者と平和な理想的社会づくりなどの話題について話していた。人々は非常に打ち解けた雰囲気の中で意見を交換し、今後の中日友好について語った。中国をよく知り、中国語に精通している海江田万里内閣特命大臣と外務省出身の山口壮議員も日中友好について前向きの見解を述べた。
交流会で、鳩山前首相と林敏潔教授はその理想である、アジア学園の設立について交流した。今回のシンポに中国人学者として唯一人出席し、司会を務めた林教授は、議員連盟と国際アジア共同体学会が中日友好のために努力していることを称賛するとともに、共同学園の設立と日中友好のためにもっと貢献したいと話していた。
欧州の有名な平和活動家もシンポジウムに出席した。