中国の張偉さん29万人、同姓同名が社会問題に

8月 25, 2007

(中国通信=東京)南昌22日発新華社電によると、人口13億の中国では、同姓同名の確率が高く、それによって誘発される社会問題はすでに戸籍管理、銀行預金などの分野に波及し、幅広い注目を集めている。

江西省南昌市公安官庁の集計によると、南昌には「熊偉」という市民が1540人おり、同市で重複の最も多い名前になっている。次が「李強」で、これも1200人いる。

南昌のある貿易会社の熊偉さんは、彼の会社にはもう一人熊偉という社員がおり、会社がしばしば給与を間違って支給する、そのために対立が起きることもあると語った。

一方中国で重複率が最も高い名前は「張偉」で、中国の公安官庁の姓名照会システムによると、全国の29万607人がこの姓名を「共有」している。次が「王偉」で、重複は28万1568人に上っている。

氏名重複で誘発される諸々の「事件」は軽視できない問題になっており、その範囲はすでに戸籍管理、郵便・通信、銀行預金、医療保険など複数の分野に及んでいる。

数年前、南昌市の劉祖強というタクシー運転手は、犯罪容疑者と同姓同名だったため、誤ってネット上で指名手配され、2度逮捕された。

また「同名預金通帳すり替え」といった詐欺事件が近年、しばしば起きている。犯人が名義人の偽造身分証明書を使うが、銀行側は同姓同名現象が普遍的なために往々にして予防するのが難しい。

公安官庁の集計によると、中国には現在およそ4100の姓があり、上位3位は李、王、張で、総人口に占める比率はそれぞれ7・4%、7・2%と6・8%となっている。また総人口に占める比率が1%以上の姓は18ある。人口に占める比率が0・1%以上の姓は計129あり、この129の姓の人口は全国の総人口の約87%を占めている。大型姓の人口が増えるのに伴い、全国の人口の姓名重複確率も増大している。

現在、中国の毎年の新生児は2200万以上に達するが、多くの家庭が子供の名前をつける過程で、伝統的命名の影響を受け、誰もが共通して意味のよい文字を選び、重複率が一層高くなる結果を招いている。

南昌市縄金塔派出所戸籍係の翁清萍さんは、第一線の戸籍管理業務の視点から、警察は名前の重複を避け、子供の名前をつける際、出来るだけ一字の名を少なくし、同時に軍、涛、華、剛、明や娜、蘭、珍、英など、みんなが好んで使う文字は避けるべきだと考えると語った。

しかし翁氏はまた、命名は市民の権利であり、同じ名前が同じ地域で数多く重複していることがわかっても、公安官庁には改名を求める権利はないと語った。

これについて、江西省公安庁戸籍管理課の郭春明課長は次のように説明した。公安省はいま姓名管理条例を公布して、姓名の設定、変更、使用、管理を具体的に規整する準備を進めている。この条例が公布されれば、名前の重複を減らすのに役立つだろう。

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