「井真成の墓誌」除幕式、愛知万博中国館
5月 14, 2005
(中国通信=東京)長久手14日発新華社電によると、昨年中国西安で発見された「井真成の墓誌」が同日、愛知万博会場に到着、午後中国館で盛大な除幕式が行われた。
愛知万博の高燕・中国政府代表は次のようにあいさつした。1200年余り前、遣唐留学生井真成は日本国から長安に派遣されたが、学問成就、帰国を果たさないうちに、若くして死去した。当時の唐王朝の皇帝玄宗は若い逸材に同情して、官職を追贈し、手厚く葬るとともに記念の墓碑を建てた。中日の友好関係の歴史を記したこの物語は、「井真成墓誌」の発見によって、現代の人々に知られることになった。
高燕代表はさらに、次のように述べた。今回の万博中国館は平和的発展をめざす中国の新しい姿を示し、中国と外国、とりわけ中日の民間友好交流の舞台になっている。今回の万博で規模の大きい外国館の一つである中国館には毎日おおぜいの入場者が訪れている。開幕37日目に、中国館は外国館の中で最初に、見学者が100万を突破した。「井真成の墓碑」が初公開されたことで、より多くの見学者が中国館を訪れるにちがいない。それはより多くの人々が中日の友好関係と文化交流の長い歴史を理解するのに役立つだろう。
駐日中国大使館の黄星原報道担当参事官は除幕式で、次のようにあいさつした。「井真成の墓誌」には一つの中日交流史が記されている。身体は中国に葬られたが、魂は日本に帰った。墓誌は人々に一つの事実を示している。それは中日の友好交流は遠い昔に遡り、両国人民の関係は深いということだ。
愛知万博協会の中村利雄事務総長は墓誌の展示に祝意を表し、これは日中両国人民が理解を深めるよい契機になるだろうと述べた。また日中両国のすばらしい未来への祝福と期待を表明した。
「井真成の墓誌」は西安市内の工事現場で発掘され、その後個人が収蔵していたが、昨年西北大学博物館が正式に取得して所蔵した。墓誌の発見は日中友好関係の長い歴史を証明できるだけでなく、古代の中日文化交流研究にも重要な意義があるという。
「井真成の墓誌」は愛知万博中国館デー前の一つのハイライトとして、15日に一般公開される。