中国にモンゴル語の石刻天文図、世界でただ一つ

8月 7, 2005

(中国通信=東京)フフホト6日発新華社電によると、中国の悠久で豊富な天文史料の中で、これまで知られたものとしては唯一のモンゴル語の石刻天文図が、内蒙古自治区フフホト市玉泉区にある五塔寺「金剛座舎利宝塔」の後照壁(照壁は目隠し用の壁)に今も保存されている。

この天文図は蓋天図とも呼ばれ、直径1・445メートルで、270の恒星が刻まれ、星は1550余個を数える。天文図には28の星座、北極圏、南極圏、夏至圏、冬至圏、黄道圏がはっきりと表示されている。

「凡例説明」の部分には、7つの星を縦一列に並べ、各星の右側に星の等級を示し、それぞれモンゴル語で表記している。専門家は、天文図の「欽天監絵制天文図」という署名からみて、清朝の役所(欽天監は清朝の天文地理主管機関)が作成した星図と判断できると説明している。

この天文図は中国の伝統的画法を中心にし、星座名はほとんど中国で使われていた名称だが、明末清初に外国から伝えられた天文知識も少なからず取り入れている。例えば、南極諸星に近い15星座の68の星が描かれているが、これは中国の明代以前の天文図にはみられないものだ。ただこれらの外国の天文知識は、中国の必要に合わせて改良され、伝統的天文学体系の中に融合されて、中国天文学の有機的一部分になっている。

その内容と歳差から推定して、この天文図は乾隆年間に作られており、康煕年間の基本図を原本にし、「儀象考成」と符合している。この時期に、モンゴル族の科学者明安図が欽天監で、時憲科五官星を務め、「儀象考成」の編集、計算作業も担当しており、この図は明安図の作かもしれないという。

モンゴル語石刻天文図は現在、世界でただ一つモンゴル語によって表記された天文図で、中国の北方少数民族の天文学分野における貢献の歴史的生き証人とされている。

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